>今の商業漫画界には、彼ほどの逸材であっても居場所が無いのです。
>そういうことになります。諸星大二郎、星野之宣なども現在ではデビュー困難でしょう。岩明均、望月峯太郎氏あたりでギリギリだったと思います。
>私は諸星大二郎氏の仕事場で、氏が70年代少年ジャンプで連載した初期長篇『暗黒神話』の元ネームを見せて戴いた事があります。見て驚愕。私が初めて読むシーンやエピソードのてんこ盛りでした。
連載は10回程度の短期集中で単行本は全1巻でしたが、元ネームはどう見ても2、3冊分はありました。
>諸星氏は10回の連載の為に1年をかけて最後までのネームを執筆し、それから編集者の要求に合わせて削ったことになります。諸星氏が実質的デビューを果たした70年代中期までの少年ジャンプは、長期連載主義とは異質の作り方が許容されていたと言えます。
>諸星大二郎氏がオリジナルの構想に基づいた『完全版・暗黒神話』をご自分で執筆されるのかは分かりません。
しかし編集家として私が少年ジャンプさんに提案したいのは、ご本家をネーム原作・監修に据えた完全版を、ジャンプが誇る現代最高峰の作画陣のどなたかによって漫画化すればいいと思う訳です。
>ワンパンマン方式です。オリジナルネームは完成版よりさらに起伏に富んだ、波乱万丈の物語…だったと思います。
少なくとも井の頭公園に宇宙開闢の秘密が隠されていたなんて知りませんでした。…ね、読んでみたいでしょう?
◇
>私などが申すまでもなく、諸星大二郎氏は、真のオリジナリティを持った、現代日本最高峰のファンタジー作家なのです。
神様手塚治虫が脱帽し、世界の宮崎駿が自作の随所でパクり捲ってなお賞賛を隠さない、世界有数のファンタジー作家なのです。エルフがどうこうしたとは次元が違うのです。
>【再掲】学生に自由に漫画を描いてもらうと、学園物か私小説風の作品かファンタジーが八?九割。なんでかな、と思っていたが、そうか、取材も資料調べも必要ないからだと納得した。新人賞の応募作もその傾向が強いが、「調べて描く」事ができたら、それだけでライバルに差を付けられると思うのだが。
>[承前]先ほどのTweetは836日前に呟き、私の過去6番目にRTの多いTweetである。私が何を言いたいかと言うと、諸星大二郎氏の描くファンタジーは典型的な「調べて描く」ファンタジーだということである。
私が氏を取材したのは86年で『西遊妖猿伝』の最初の連載が行われた時期。
>私が諸星氏の仕事場で最初に目撃したものは、机の前に貼ってあった、東京都23区の地図と、その上に同縮尺で唐時代の長安をトレーシングペーパーで重ね合わせた地図だった。
長安は丁度山手線圏内にスッポリ収まる大きさ。北の玄武門の辺りを巣鴨に見たてると、南の明知門は品川の辺りと分かる。
>私が驚いたのは、唐の長安洛内の「距離感」を肉体的に実感するために、諸星氏が自分の足で巣鴨から品川まで、地図を片手に実際に歩いた事実に対してである。これが諸星氏の古代中国の街を「実感」する方法だったのである。
>若い知人のフリー編集者で、ゲーム系ファンタジー漫画原作の一次選考(下読み)を仕事でやっている人がいますが、まず9割5分はどこかでみたような設定とプロットで、すべて読むのは相当な苦行と言ってました。そういうジャンルの雑誌なので、仕方なく読んでいると。
>まあ需要があるジャンルですからそういう作品が来るのは仕方がないのですけど、仕事とはいえ絶望的な気分になると。
中にはそれが好きな人もいるでしょうし、その中から名作が出る可能性もあるので、それを否定するつもりはありませんが。個人的にはパスです。
>それは逆に言うなら「ありがちではない設定とプロット」をひとつ入れるだけで、少なくとも一次選考はパスですよ。
剣と魔法と魔界がどうした、という設定に、ひとつ「異質な要素」を放り込むだけでも。かりに文章に難があっても、編集者は可能性を感じる筈。
竹熊健太郎
https://twitter.com/kentaro666
>「調べて描く」事ができたら、それだけでライバルに差を付けられると思うのだが。
居場所ないのにか?
この抜き出しがおかしいから混同するだろうけど、前段は小田桐圭介への言及だよ。
小田桐ほどの作家が商業誌で連載を持てないと言う嘆きの流れで、今なら諸星や星野ですら同じことになっていただろうと。
読者のレベルに合わせてマンガは描かれるからな
そういう漫画が大量供給されてるんだろうね
諸星大二郎みたいな異端中の異端でも熱狂的なファンを獲得して、未だに一線で連載し単行本を買う固定層も付いているけど、
今みたいな近視眼的に短期で結果を求められる状況だと異端は最初から排除され、
人目に触れることすら難しくなる。
判で押したようなテンプレ作品が垂れ流さて、記憶に残らない新連載が溢れる状況は憂うべきものだけど、それって読者の問題ではないよなぁ。
サンデーのクソ編集のやり方なんか見てると、冷静に作品の質を見抜く編集者の目が濁ってるから良い作品が埋れてるとしか思えないんだよ…。
10年ぐらい前に観たんでコンピューター関連の描写はさすがに古かったが
逆にそこを除けば今でも十分に通用する内容
でも短編集はダメだったよ‥
だってあのことフォートランで紙テープ継ぎ足してたもの キリンの角についてたテープを01のマシン語に訳すところでしょ?
諸星大二郎先生の仕事場って膨大な量の資料や歴史の本だらけで
壁には距離感を掴むために東京都と昔の中国の都市の地図を被せたものが掛けてあって
訪れた人が大学の教授かなんかかと勘違いしたらしいね
まだ実家に置いてある。「ブルーシティ」も発売してすぐに買った。
『完全版』は読んでみたいけど、できれば当時書いてほしかったね。。
50坪位の店だったかな?
そう、オッサンですよ。
えっちいのも好きですが、漫画も読みたいんですよ
後は小畑ぐらいか?
餓鬼の設定もインパクトあった。
本人以外が作画したら魅力半減どころじゃないと思うんだが
神話や伝承の構造をどうとか、文化人類学の応用的な
デビュー作が一番面白い
売れてナンボの商業漫画
売れない漫画を載せろと言うのはただのエゴで
そんなにやりたきゃ同人誌でやればいい
編集エゴ 漫画家エゴに読者を引きずりこむな
都合のいい架空歴史書でっちあげるんじゃなくて、実在するものをパズルのように組み上げていく
まさにセンス・オブ・ワンダーであった
即買いします。
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